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格安スマホで快適に
ゲームをしたいなら。
格安スマホのスペックを
決めるポイント
かつてはパソコンで行っていたような作業やゲームも少しずつスマホに進出しており、今では負荷が大きくパソコンで遊ぶのが当たり前だった3Dゲームも、スマホで遊べるようになってきました。とはいえ最新の重厚なゲームは、どんなスペックのスマホでも快適に動作するとは言い切れず、ゲームによってはスマホに高い性能を求めるものもあります。
高負荷のゲームも快適にプレイできる格安スマホにはどのようなものがあるか、その概要や選び方をご紹介します。
なお、「格安スマホ」という言葉は複数の意味で語られていることがありますが、この記事内では価格帯を意識した意味ではなく、格安SIM事業者でセット購入できるSIMフリーのAndroid端末を総称した意味で「格安スマホ」という名称を使います。「格安」とはいえ、価格帯としては1万円台から10万円程度のものまで幅があります。また、大手キャリアからのみ販売するスマホについては対象としておりません。
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スマホの価格帯とスペックについて
ここでは、おおよその価格帯とメモリ(RAM)を中心にした性能に応じて以下のように表記を分けています。価格は時期や後継機種の発売、キャンペーンなどで変動しますが、LinksMateでの販売価格(2018年11月現在)や、その他各社、情報サイトなどにおける参考価格です。
最近ではメモリは4GB搭載の端末が40,000円から50,000円ぐらいで推移しています。この記事ではこの価格帯のスマホを「ミドルスペック」と定義します。
「ミドルスペック」同様にメモリは4GB搭載でも、保存できる容量(ROM)が多い、カメラの画質や性能が高いなど60,000円程度の価格帯のスマホを「ハイスペック」と定義します。
さらにメモリが6GB以上、高性能CPU、高解像度ディスプレイを搭載したスマホがあり、80,000円以上の端末をこの記事では「超ハイスペック」と定義します。
2018年秋時点ではミドルスペックのメモリ容量が4GB、ハイスペックのメモリ容量が4GB+一部高性能な機能を搭載、超ハイスペックモデルのメモリ容量が6~8GB+全体的に高性能な機能を搭載と言えるでしょう。
LinksMateの取り扱い端末については、「端末・アクセサリ」をご覧ください。
快適なゲームプレイができる条件について
グラフィックの美しい3Dゲームで、3D表示を最も美しく表示させた状態でプレイするには、一般的に高性能なスマホが必要になります。ただし、ゲームによってはスマホの処理性能に合わせて負荷を抑えた状態でプレイできるように設定で変更できるものもあります。
ゲームをするにあたって、推奨するOSやブラウザ環境は各公式サイト等で公表されています。しかし、推奨する機種や仕様を公開していることはほぼありません。そのため、ゲームごとに快適に動作するかどうかを事前に確認するための方法としては、同じスマホでゲームをプレイしている利用者からの情報を参考にすることなどが挙げられます。ただし、あくまで個人の感想になりますので、快適かどうかの判断は人それぞれの環境により異なることに気をつけましょう。
ゲームプレイのための参考になるスマホ本体の性能
メモリ
さまざまなスマホの仕様表の中で「RAM」と表示されているのがメモリの一種です。RAMはプログラムが作業領域として使用するデータの置き場所のことで、スマホの価格帯によって搭載されている容量が異なります。
スマホでは、直接的に操作しているアプリ以外は「起動しているものの画面に出てこない」状態になりますが、メモリが多ければ多いほど、直接的に操作していないアプリがバックグラウンドでも終了せずに状態を保持することが可能になります。
メモリが多ければ、ゲームの途中で他のアプリを多数操作し、いざゲームに戻ろうとしたらタイトル画面に戻ってしまった、という状況が少なくなります。
CPU
CPUとはCentral Processing Unitの略で「中央処理装置」や「中央演算処理装置」と訳され、処理の速さに直結します。判断しやすいと思われるポイントは、CPUのメーカー名およびそのブランド名・コア数・周波数(クロック数)の3つです。
コア数は同時に複数の処理を行える数、周波数は処理自体の速度に直結します。一般的には数字が大きいほど処理性能が高いものになり、スマホの価格にも影響します。
主なCPUの種類としてSnapdragon、Kirin、MediaTek等があります。
GPU
GPUはGraphics Processing Unitの略で、グラフィックの処理に特化した演算装置です。よく使われるGPUはPowerVR、GeForce、Adrenoなどがあります。多くのスマホに利用されているCPUのSnapdragonでは、Adrenoが利用されています。
GPUでは主に2D(平面)と3D(立体)の画像処理を請け負います。画像が拡大・縮小・移動したり、データ上も奥行きのある物体を平面表示したりとさまざまな表示に関する処理が行われます。
ベンチマークアプリなどを使用し、自分で調べることもできます。スコアの高い端末ほど3D性能が高いと考えられます。
画面表示の精細なゲームアプリでは2D・3Dの表示の快適さがゲームの快適さに直結します。
バッテリー
バッテリーはmAh(※)という単位で示します。本体のサイズやスペックに応じて搭載バッテリーも大きくなることが多く、ミドルスペックのモデルであれば、およそ3,000mAh台の容量の製品が多くあります。
- mAh(ミリアンペアアワー):1時間あたりに放電できる電流量を表し、たとえば「3,000mAh」と表記されている場合、3,000mAの電流を1時間放電することができる、という意味になります。
通信環境や液晶解像度、ディスプレイの明るさ、バックグラウンドで稼働しているアプリの数などによってバッテリーの消費速度は変わります。
常時着信をチェックする設定にしているメールアプリやSNSアプリがバッテリーを使用してしまうケースもあるため、必要であれば、スマホのバッテリー管理アプリを活用して無駄な消費を無くしていくのが良いでしょう。
近頃はモバイルバッテリーの製品も充実しており、コンビニでも購入できます。いざという時は利用すると良いでしょう。
ディスプレイ
ディスプレイは、画面サイズと画面解像度が重要なポイントです。画面サイズのインチ数は、ディスプレイの縦横ではなく対角線の長さを表示しています。多くの格安スマホは5インチから6インチが主流サイズになっています。
また、ディスプレイの種類も液晶や有機ELなど豊富になってきました。
アクションゲームなどをする際にはできるだけ細かく、精細にタッチできた方が有利と考えられます。単純に画面サイズが大きければ大きいほどタッチしたい場所も大きく表示されますし、画面に同時にタッチする際にも指がぶつかりにくくなります。
ただし、画面の大きさは本体の大きさや重量に影響してきますので、そもそも持ちやすいかどうか、という観点でも確認したいところです。
事前調査として端末を実際に触れられるところで操作してみるのも良いでしょう。
解像度はその画面の中でどれだけ細かく表示できるかを示しています。ドット数で表します。1,920×1,080ドットのものをフルHD、2,560×1,440ドットのものをWQHDと表現することがあります。
ミドルスペックの端末ではフルHDディスプレイパネル搭載のものが多く、それより高級な価格帯の格安スマホにはWQHDのディスプレイを備えた製品もあります。
低い価格帯の格安スマホでは1280×720ドットの液晶を搭載したものもあります。これらのスマホでもゲームをプレイすることはできますが、細かな画像や動きを楽しむタイプのゲームでは不満に思う人がいるかもしれません。
ディスプレイの解像度や明るさはバッテリーの持続時間に大きく影響を与えます。一般に、サイズが大きいディスプレイほどバッテリーの消費量が大きくなります。
スピーカー
サウンドに力を入れたスマホゲームもあります。多くの格安スマホではスピーカーがモノラルなので、ヘッドフォンや外部スピーカーを使ってステレオ再生をすることになるでしょう。
ステレオスピーカーや、Hi-Res(ハイレゾ)に対応したモデルもあり、ゲームの音質や音楽を楽しみたい人にオススメです。
LinksMateではHi-Res対応の機種を取り扱っています。
端末については、「端末・アクセサリ」をご覧ください。
特定の機能を活用するゲームもある
また、ゲームによっては、スマホの特定の機能を求めるものもあります。
たとえば、ARを使用したゲームの場合、カメラから取り込んだ実在の風景とゲーム画面を組み合わせて、まるで現実世界のような体感を生み出すには、ジャイロセンサー(ジャイロスコープ・角速度センサー)が搭載されているスマホを使う必要があります。
ゲームするならハイスペック端末が必要か?
いざスマホでゲームをしようとした場合、プレイしたいゲームによって求めるスマホのスペックは変わってきます。
一般的には細かな表示をするゲーム、3Dを駆使するようなゲームはある程度の性能が要求されます。細かな表示や動作の必要がないゲームはミドルスペック以下のスマホでも遊べます。一方、キャラクターを操作するとそれに合わせて背景が変化するものや、頻繁にエフェクトが掛かるなど、画面内で大小様々な変化が起こるゲームを遊ぶのであれば、少なくともミドルスペック以上のスマホで遊んだほうが快適に遊べる可能性は高いでしょう。
グラフィックを楽しみたいのであれば画面解像度の高いスマホが良い
解像度が高いと、よりきめ細やかなグラフィックを表示することができます。画像や映像を重視するタイプのゲームであれば、より楽しさが増すでしょう。マンガやアニメが原作のゲームや、グラフィックに定評があるタイプのゲームであれば、フルHD以上の解像度があるディスプレイを搭載しているモデルが良いでしょう。
たとえば、とあるゲームアプリでは、見せ場のひとつに3Dのライブ演出というものがあります。自分が育成しているキャラクターが3Dで動く様子を背景に、流れる音楽と画面表示に合わせてタイミングよくタップ操作をしていくというものです。
この演出画面では
- 3D標準
- 3D軽量
- 2D標準
- 2D軽量
と4つの表示モードを選ぶことができます。
3D軽量、2D標準、2D軽量は表示が平面的になったり、演出がカットされたりするなどの処置が施されます。自分が育成しているキャラクターの様子を3D標準でしっかりと見たいのであれば、それに見合ったスペックのスマホが必要になります。
おすすめスペックはこれだ
以上の内容を踏まえて、おすすめのスペック(参考値)をまとめてみましょう。
ビジュアル重視・動きを綺麗に再現したい!
- ディスプレイサイズ:5.5インチ前後
- ディスプレイ解像度:1,920×1,080ドット(フルHD)以上
- RAM:4GB以上
- CPU:4コア以上
複数のアプリを起動して使いたい!
- RAM:6GB以上
- ROM:64GB以上(外部メモリ等で補える端末もあり)
- CPU:4コア以上
- バッテリー:(ゲームを長時間するなら)3,000mAh以上
音質にこだわりたい!
- Hi-Res対応
(2018年秋時点)
LinksMateの取り扱い端末については、「端末・アクセサリ」をご覧ください。
動きの少ないゲームを中心にプレイするのであればミドルスペック以下の端末を選んでも問題ない可能性は高いです。
ゲーム利用以外にもカメラの性能やNFC(おサイフケータイ)、複数のセンサーなど様々な機能が搭載されていますので、仕様をよく見て選ぶことが大切です。
ポイントまとめ
以上のように、遊びたいゲームがどの程度スマホの性能を使うのかを把握することが最も大切です。
必要なスペックを決める際の重要な判断材料のひとつとして、「3Dを快適に表示させる必要があるかどうか」が挙げられます。3D表示を快適に見たいのであればスペックが高めのスマホになり、3Dが不要であればミドルスペック程度以下のスマホでも遊べることが多いでしょう。
3Dを綺麗に表示させたいのであれば、必然的にある程度のスペックのCPU・GPU、画面解像度の高いスマホが必要になるため、本体価格も上がります。
また、同じゲームでも表示モードを軽量化させれば、低いスペックの格安スマホでも遊べる場合もあるため、「どこまで綺麗な画面を見て遊びたいか」という基準で判断するのも、スマホ選びの方法のひとつです。